LPS binding peptides
LPS結合ペプチドについて
LPSとは、グラム陰性菌の外膜に存在するリポ多糖(Lipopolysaccharide)の事です。この分子は体内に入ると敗血症を引き起こします。この為、発症時にLPSを中和する医薬の投与、又は体外循環によるLPSの除去が治療法として期待され、予防的には医薬・透析液・注射剤などから除去されている事が重要です。
数年前に抗LPS抗体を敗血症治療に用いる臨床試験が米国で行われましたが、クリアできずに中止されました。しかし現在でも日米と欧州主要5カ国だけでも196万人/年が発症し、その中でも死亡率が40%近くにもなる重症患者数は79万人/年とも言われています。今年になり武田薬品様のTAK-242、エーザイ様のE5564などがLPSによるシグナル伝達経路の遮断薬やLPS拮抗剤としてFDAによる優先審査を獲得しました。重症患者の最終死亡率を5%以上改善するだけでも優先審査が行なわれるほど、敗血症特に重症敗血症や敗血症性ショックの治療法確立が急がれているのです。
このような背景の元、弊社ではLPSに結合し、LPSの毒素を中和する医薬、及びLPSの除去用のカラムの開発を行っております。興味がございましたら是非お問い合わせ下さい。
もちろん、以下の他にも多くのデータ・情報がございます。お打合せご希望の場合、先ずはNon-Confidentialのお話をさせて頂き、その後に秘密保持・MTA契約・本契約等となります。現在積極的に提携頂ける企業様を探しております。
<弊社のLPS結合ペプチドLi5シリーズ>
ペプタイド ドア社では2年半の研究の結果、Li5-001と呼ばれる、LPSに強固に結合親和性を持つペプチドを得ました。アミノ酸数で12個のこのペプチドは、これまで報告されてきた様々なLPS結合ペプチドに比べ短く、また結合力も強いものでした。
更に半年以上の研究を重ね、Li5-001の誘導体であるLi5-024、025、026を得ました。これらは11アミノ酸に短化されただけでなく、結合力がで一桁以上高まった他、血漿中安定性、LPS除去効率等、全ての面で改善されております。
1: Li5シリーズを用いたLPS除去カラム
2: Li5誘導体を用いた敗血症治療用血漿交換カラム
3: 新規LPS測定法(LAL-Beads assay)
4: グラム陰性菌の染色と標識
5: 医薬としての展開
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